誕生時
2月11日
2月19日
2月25日
今回、白雪姫は初産でしたし、おなかが小さくひとりっこの可能性もあったので、
レントゲンで子猫の頭の大きさと、白雪の骨盤の大きさをチェックしていただきました。
子猫が大きくて、ギリギリなうえ、逆子だったため、
出てくるときの体勢によっては、帝王切開が必要かも・・・といいう状況でした。
今まで、初子は出産予定日より遅れる傾向があり、
もし、遅れて子猫が大きくなってしまったら、帝王切開の必要がありますが、
予定日の翌日から2週間ほど、院長先生が研修(半分は海外)で不在だったのです。
そこで、予定日の2月3日の診療時間後に、陣痛促進剤を打ち、
自然分娩できればラッキー、ダメなら即帝王切開ということになりました。
が、2月3日の午前中に白雪姫が出産の兆候があり
カフェのご予約をくださっていた皆様にキャンセル願いのご連絡をしました。
そして、午後2時過ぎ頃から陣痛が始まり、3時頃には無事引っ張りだすことができました。
(逆子でしたが、ギリギリ引っ張り出せました)
自然分娩ですんで、子猫、母猫への負担が少ないのはもちろん、
私のお財布の負担も減り、とても助かりました。
白雪、お嬢、がんばってくれて有難う!
お嬢という名前は、節分にちなんでいます。
と描いただけで、意味がわかったあなたは相当歌舞伎好きですね(笑)。
有名でとてもおもしろい演目のひとつに、
河竹黙阿弥の「三人吉三巴の白浪」があります。
お坊吉三、和尚吉三、お嬢吉三という三人の小悪党(白波は泥棒という意味)が
主人公で、お嬢吉三は、男性が女装した泥棒です。
もちろん玉三郎さんも演じていますし、大好きな演目です。
最初の大川端の場面で、お嬢が女性から100両巻き上げて殺し、川に放り込んだ後の
名台詞が有名です。もちろん私もこの場面大好きです。
(女装した泥棒が強盗殺人死体遺棄してんのに、
なんんであんなに素敵なんでしょうね。悪の華?)
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月も朧(おぼろ)に 白魚の
篝(かがり)も霞(かす)む 春の空
冷てえ風も ほろ酔いに 心持ちよく うかうかと
浮かれ烏(からす)の ただ一羽 ねぐらへ帰る
川端で 竿(さお)の雫(しずく)か 濡れ手で粟(あわ)
思いがけなく 手に入る(いる)百両
(舞台上手より呼び声)御厄払いましょう、厄落とし!
ほんに今夜は 節分か
西の海より 川の中 落ちた夜鷹は 厄落とし
豆だくさんに 一文の 銭と違って 金包み
こいつぁ春から 縁起がいいわえ
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今年初の子猫が節分に生まれ、
帝王切開を予定していたのに、
無事に自宅で自然分娩。
ほんとに、こいつぁ春から縁起がいいわえ、という感じです。
女装した男性だけど、女形がやる役だし、
振袖姿だし、まあ、いいですよね。
ついでに・・・「歌舞伎を見たことがないけど何を見たらいいかわからない」という方は、
この、「三人吉三」が通しで上演されることがあったら是非ご覧ください。
言葉も筋もわかりやすくて面白いです。初めて歌舞伎を観た友人にも好評で、
その後、歌舞伎にはまってくれました。
ただ、「大川端の場」という名場面だけ上演されることが多く、
通しでやってくれることが少ないのですよね……。